鬼滅の刃の爆売れに対して思うこと

鬼滅の刃の爆売れに対して思うこと

売れ方が尋常じゃない鬼滅の刃。
映画もものすごい数字を叩き出しているようで、いつの間にかお茶の間にも浸透するほどの大人気作品になりました。

この数字をどう見るかは人それぞれですが、たぶん作者が一番驚いて、一番不思議に思っているような気がします。漫画のあとがきを見るとかなり謙虚な人なようで、なんとなくそんな感じが…。

 

数字と評価は必ずしも結びつきません。発行部数が何部とか、売上げがいくらとかで作品の評価を無意識に変えがちです。

売れる売れないは色々な要素が複雑に絡み合った結果なので、一概に作品を評価できるものではありません。

もちろん、指標にはなりますしファンが沢山いるのは事実なので、それは紛れもなく鬼滅の刃に魅力があるからです。質が低ければ、こんな売れ方はしません。それは確かです。

ただ、ファンもアンチも、あまり頭でっかちにならずに作品を楽しんで欲しいなあと、極端な人たちを見ていると思うときがあります。

こんなに売れるほど面白い?とか、これだけ売れてるんだから面白くて当然!とか。

読んでそこまで面白くなかった人も、大して売れていなければ★3だった評価が、周りとの感覚のギャップに惑わされ★1を付けてしまう。そういうことがあるはず。作品自体は変わらないのに。全くもってナンセンスです。

ファンの中には、売上や世間の人気が自分の好きな気持ちの裏付けに感じて、そんなに好きでもない人に対して自分の意見を押しつけることがあります。
逆に、アンチの中には見てもいないのにイメージやファンの態度だけを判断基準にして作品を貶すこともあります。

そうではなくて、各人好みがあり、人それぞれ感じ方も違うということを認識して、ファンもアンチもお互い相手を尊重し合えればいいと思います。

ただ、個人的な意見としては、食わず嫌いはもったいないかな、とは思います。あと、流行に乗るのがどうも、という天の邪鬼ももったいない。何の得もない考え方です。
興味が出ないのは仕方ないとしても、毛嫌いするのはどうかなーと思ったり。試しに触れてみるのもいいと思います。

 

この異常な人気ですが、同じくジャンプの人気漫画であるワンピースも、ストロングワールドが公開され、エースが死に、単行本が新世界編に入った頃、それまで以上にものすごい勢いで売れ、オリコンはワンピースだらけになった記憶があります。

初版部数がどんどん更新され、これまでも滅茶苦茶売れていた作品が、更に一段階上がり国民的作品になった、そんな印象がありました。

ワンピースは個人的にも好きで、とにかく面白い。売れるべくして売れた作品だと思っていますが、数字はあまりに異常です。

最近の鬼滅の売れ方は、当時のワンピースと重なります。メディアが取り上げ、ゲーセンやコンビニを染め、日本全体がどんどん乗っかっていく。当然、効果はあり企業もやめる理由がない。正直いろんなところで見過ぎて辟易している人もいるかもしれませんが、映画がやっている今しばらくは続くでしょうね。

鬼滅がすごいのは、連載が終わったこと。(別にワンピースが続いていることが悪いというわけではありません)
ですので、この盛り上がりは一過性のものに留まるでしょうけど、歴史としてはしっかり名を刻みました。このコロナ禍でここまで経済を動かした、それだけで十分価値のある作品になりました。

 

作者さんも、その周りの方も、編集部も、アニメスタッフも映画スタッフも、グッズ制作の方々も、とにかく色々な人が頑張ってここまで大きくしたコンテンツですので、誇りこそすれそれを貶すことなど絶対に有り得ません。

売れる売れないの話はかなりナイーブになりがちですが、単純にここまで大きくなった作品の底力に敬意を表したいなと、そう思いました。