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青道vs市大三の春大準決勝。
初回の不安定な天久を攻め先制した青道ですが、降谷の投球が定まらず。
4回までなんとか無失点に抑えるも、5回に捕まり一気に逆転をされてしまいます。
降谷は降板、リリーフに沢村を投入しますが、この沢村が圧巻の投球。会場を飲み込むほどの圧倒的なピッチングを見せ一気に流れを引き戻します。
しかし徐々に調子を上げてきた天久をなかなか捕らえられず、結果3vs5で敗れてしまいます。
降谷が崩れ、沢村が結果を残した。また一つ課題と希望が見つかった春大会となりました。
【感想】
負けましたねー、青道。もう少し行くかと思ったのですが。
まあ、本番は夏なのでここで喜びを爆発させるのも違いますから、春は課題解決のタイミングでした。
降谷は、一口に不安、とは言いにくい、異様な雰囲気。モチベーションも、力もある、だからこそ御幸も監督も期待こそすれ叱ったりはしていませんが、結果が出た以上、降谷を変える何かが絶対に必要。
甲子園の経験が変に作用しているくらいなら、ほんの少しのスイッチでがらっと変わる気はします。
この結果を見て、どう立ち直るのかまた見物です。
対照的なのが沢村。主人公の本気?
沢村のターンがやってきました。
ただ、エースは俺じゃないという劣等感がいろんな場面でのしかかってくる、これは精神的にキツい。その中で自分の役割をしっかり果たしたというのはあまりに大きな収穫。
監督も御幸もこの試合の投球には最高点を付けているでしょう。元々タフさが持ち味の沢村。絶対的なエースがいる中、さらに精神力が試されますね。
しかし、ナンバー2がナンバー1になるための物語という構図がやはり燃えるんですね。沢村なんかはキャラ的に特に。初めからエースとしての物語だと面白さ半分以下になりそうです。
ダイヤのAは他の少年漫画よりも顕著に「成長」がキーワードになっているので、挫折や障害があっても絶対に乗り越えてくる、沢村の前向きさに救われます。沢村は、絶対に成長する、一歩一歩ちゃんと進んでいる、というのがキャラ的にもすごくわかりやすい。安心感。
ただ降谷も沢村のかませ犬ではないので、ライバルとして今まで以上に存在感を見せつけてもらいたいですね。