ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 20巻 感想 【ネタバレあり】

↑試し読み、購入できます。(画像クリック)

星田のタイムリーで先制した市大三高。絶好調の天久を捉えることがなかなか出来ない薬師に、この1点が重くのしかかる。

轟の第二打席。天久は隠していた新球、「スライ」を披露し轟を打ち取る。頭になかった球に薬師ナインは動揺を隠せずにいた。

またも星田のタイムリーで追加点を上げた市大三。2-0のまま終盤へ。

轟の第四打席。ワンアウトでランナーを二塁に置いた状態、歩かせてもいい場面で市大三は勝負を選択する。
天久の伝家の宝刀スライダーを轟は捉え、薬師は1点を返す。その後、真田も続き、三島のゲッツー崩れの間に1点。ついに、同点に追いつく。

【感想】

薬師vs市大三高。普通は主人公のチームの試合が当然メインになるはずですが、ダイヤのAは本当、どの高校も、どの選手もメインを張れる魅力があります。
この巻は特にそう思わせてくれました。

新球を披露した天久。轟の驚きようはこちらも焦ってしまいそうになります。全く打てる気配のしなかった第二打席。これでイーブンですね。

そして第四打席、ワンアウトでランナー二塁の場面。普通は歩かせるところ、勝負をする市大三高、好きですねえ。この監督、前々からですがなかなかイカしてます。

これで合わせてくる雷市がまた…。天久のいつもの独り言から動揺が見えてきます。そして続く真田と三島。薬師のチーム力が確実に上がっている。本当に、わからなくなってきました。

ここまで熱い展開をまだまだ見せてくれるというのも、本当にすごい作品だなあ…。
この巻で試合は終わると思っていましたが…青道以外の試合でも手を抜きたくないという作者の思いが溢れ出るようで、読む側もそれについていきたくなる。文句なく面白いです。