ダイヤのA / 寺嶋裕二 38巻 感想 【ネタバレあり】
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準決勝の成孔戦、立ち上がりから飛ばす降谷は強力成孔打線をほぼ完璧に抑え続けます。
対する成孔は、序盤青道打線に捕まるも、一年生ピッチャー小川の力投に青道の勢いをシャットアウト。
そのまま打線は沈黙し投手戦へ…。
後半、降谷の足に違和感が。しかしエースの意地でマウンドは譲らず、投球を続けます。
徐々に成孔にタイミングを合わせられますが、力でねじ伏せる。このまま最後まで投げきることが出来るのか…。
【感想】
秋大会準決勝。相手は強力打線が持ち味の成孔学園。
降谷のエースとしての意地が、色濃く見えた巻です。
全巻で沢村が覚醒し圧倒的なピッチングを見せつけられ、焦る降谷の気迫が良い意味で結果を出しています。
片岡監督が昔から言っている「全員野球」。ライバルがいれば切磋琢磨でき、チームとしても成長する。
その指導の結果が確実に、表れてきています。
そしてそんな監督の指導を見ている、次期監督候補の落合コーチは、この青道の成長ぶりを見て、冷静な見解を示します。
「もしこのまま秋大を制するならば 私はこのチームに必要ありませんね」
榊元監督の登場、落合コーチのこのセリフ、勝ち上がる青道、そして、メンバーの思い…
片岡監督が、辞任を撤回せざるを得ない、足場が徐々に固まっていく流れはさすがに上手だなあと…。
てっきり本当に辞任するかもと思っていましたが、これはなさそうな雰囲気ですね。
秋大がどういった決着となるか、監督は辞任か続投か、これから大きな山場がいくつもあります。
出来ることならば、夏も片岡監督に続けてもらいたい。そのために、青道には絶対に、秋を制覇してもらいたいものです。