スキップとローファー / 高松美咲 1巻 感想

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進学のために石川県の田舎から東京へ出ることになった岩倉美津未。

勉強は得意。でもどこか抜けている美津未は初日から電車を間違え入学式に遅刻しそうになってしまう。

駅で偶然出会った、同じ新一年生の志摩と一緒に急いで学校へ。何とか間に合うが、初日から色々と失敗ばかり。

それでもマイペースな美津未。天然で面白くどこか放っておけない、そんな美津未を気にかけるクラスメイトもちらほら。美津未の都会での高校生活が始まる。

【感想】

天然女子高生と彼女を取り巻くクラスメイト達との高校生活のお話。

コメディでも恋愛でもなく、ゆるーく、たまにくすっと笑える独特な雰囲気が特徴的です。個人的にはかなり好き。

主人公のみつみの、天然だけどバカすぎない、マイペースだけど人に迷惑を掛けない、絶妙な緩さがかわいらしくて面白い。

そんなみつみの魅力に美男美女が気付いてお友達になる流れも平和で良いですね。

イケメンの志摩は飄々としていながらも少し陰があり、過去には何かあったようでまだ掴めないキャラクター。みつみのことが気に入っていますが、恋愛というよりはお友達感覚に見えます。

みつみも志摩の優しさにふわふわしつつも、恋愛的な思考が抜け落ちているというか、ラブコメに転ぶまでに相当時間を要しそう。
いつでも自分らしい自分を貫いている、それが素なのが素晴らしい性格。

志摩とみつみの関係は普通ならラブコメに発展しそうで、今後はそうなるような気もしますが、少なくとも1巻では恋愛を意識した描写は二人にはなく、ふんわりとしたお友達同士という雰囲気のまま。

ただの高校生活の日常を描くだけですが、キャラクターが良いので飽きずにあっという間に読めます。おすすめ。