ダイヤのA / 寺嶋裕二 29巻 感想【ネタバレあり】
ダイヤのA(29) (週刊少年マガジンコミックス)【ネタバレあり】
雨による中断により、降谷の調子が崩れてしまった。
そこで緊急登板の沢村。磨いたアウトコースを中心に、しっかりと役割を果たします。
打っては前園。
この試合での安パイとまで言われてしまった前園の、起死回生の一打により逆転。
そのまま粘り、なんと強豪の帝東高校を打ち崩しました。
【感想】
前園のタイムリーはしびれましたね。
ダイヤのAはこれまでも、伏線や結果を出す「理由」がしっかり描かれていますが、今回もとてもすばらしいです。
インコースの打球、「右を意識していたから切れなかった」というのは少し前に片岡監督からもらっていた助言が活きたからこそ。
また、向井の「外で仕留めることを意識しすぎたばかり、見せ球が甘くなってしまった」という、格下と見下していたが故の油断が、唯一の失投を生んでしまった。
打つべくして打つ、打たれるべくして打たれる、というのがダイヤのAでは多く描かれていて、だからこそしっくり来ることが多い。
努力は報われる、ではないけれど、努力した結果を見せてくれるこの漫画のカタルシスはとてつもないです。
まずは初戦、次は、七森との二回戦。その次は順当なら稲実。夏のリベンジの前の一戦、楽しみです。
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